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第1回「ぶらっとシスコへブラット買いに」はこちらから |
7時半に起床。 VPからの返事はない。アイポッドを充電。冷蔵庫の腐りやすい物を平らげ一つはスーツケースの中に入れ、機内で食べることにした。重たくならないようぎりぎりに絞ったが、スーツケース、機内バッグを一緒にするとやはり重たい。バスは15分も遅れてきた。もう出勤時間帯も過ぎて9時だというのに人が多い。人混みに慣れていないので、他人のちょっとしたことにイライラする。 ― 席からはみだして通行の邪魔になる大きな紙バッグ、当たってくる人、臭い香水 ― 京浜東北線では。 野球帽、濃紺のアノラックををきた30歳台のおっさんが週刊誌を丸めて口に当て、 「次は浜松町駅、この電車は快速電車です。普通電車に乗りかえて下さい」 と大声で喋り出した。 前の車両へも行って、一通り又同じことを喋っていたがおかしい。 50歳台の見識あるおっさんが週刊マンガを車内で読みふけっているのも、幼児性があらわになって見苦しい。 成田空港には12時15分に到着。 ちょうど良い時間だ。Fカウンターにて搭乗券をもらう。荷物を預ける大韓航空カウンターでもっと良い席に変更してもらった。ローソンでガス代2カ月分3573円を支払う。これを支払わないと5月5日には止めるとある。ラーメン、おむすびを買い、機内か到着時に食べることにした。 110万円を米国ドルに両替えするのに20分弱と結構時間がかかった。 タオルをくれたのはおかしい。前回と違い、出国の列は6、7人と少ない。 大韓航空の機体はBoeing777-200。 ユナイテッドとくらべて明らかに座席の足許、腰回りが広いので快適。機内映画の”spanglish”を見る。四つ星レストランのシェフの家庭にメキシコからきた美人未亡人のお手伝いとの家庭トラブル、恋愛感情のちょっと面白い映画。未亡人が英語を急速に喋られるようになったのは不自然だ。英語が少し分かりにくく、ついつい字幕に頼ってしまう。 離陸してから数十分、多くの人が気持ちがよいのか?睡魔に教われる。(面白い現象に気がついた) ”Ocean12”を見るころにはひどい睡魔が襲ってきた。筋も何も覚えていない。 ひさしぶりのLAX空港。 SFと同じで、顔写真と左右の人さし指の認証をした。 うかつにも期限のきれたビジネスエントリーのカードを見つけられ、没収された。 「もう一回申請して取れ。」 と言われた。 FOXの送迎バスが来たので、ストップさせて乗り込む。 事務所は裏通りから表通りへと移転していた。ここはエイビス、ハーツとかにくらべてマイナーだがサービスが良く、ほとんど新車でなにより安い。この前なんぞは、コンパクトカーのクライスラーPTクルーズを週$150で貸してくれた。今回はフォードのフォーカスを週$132ぐらいと、これも安い。昔のフォーカスとくらべ、ハンドリング、装備は格段に良くなっている。エンジンはスムーズで強力、ハンドルを急に切り込んでも、ばたばたしないで大人しく、しなやかに回ってくれるので高速は非常に乗り易い。この頃新車に乗ってないので何でもない事に感激する。 卸しスーパーマーケットのコストコに行く。 日本にも進出したらしいが、まだ行ったことはない。時間がたっぷりとあるのでゆっくりと店内を2、3度回った。DVD、フォンカード、MSの無線マウス(これは便利だ)、ディスカウントシネマチケットを買う。 更新料$45を加えたが、$155は高く、レシートをよく見るとマウスの金額入力を2度している。指摘するとスーパーバイザーを呼ぶのに10数分かかって、やっとキャッシュをバックしてもらった。 これだから油断ならない。 モーテル6はローズクラン通りの、前はビッグボーイだった近辺にあった。 ウイークエンドは$53と高く、一泊のみにした。 部屋で疲れてうとうとしていると、突然女性から電話。 「Tee,Teeは居るか?」 と念入りに2回もしてきた。 部屋を間違ったのか、コールガールからか? 「こっちに来たら?」 と言ったけど来なかった。残念。 リカーショップで買ったきれいな透明のびんに入った薄緑色のグリーンティは甘味料が入っていた。 ローソンで買ったおむすびを食べながら飲もうと思ったが、甘くて飲むことができない。後で飲むことにした。しかしこのような飲み物が好きなアメリカ人のテイストにはついていけない。買ってから3日過ぎた冷麺は冷蔵庫から出して1日経過していたが、痛んでもおらず。格好の昼食になった。誰よりも強いお腹には大丈夫らしい。 2時から7時まで眠ってしまった。 AutoTrader, RecyclerからWestfaliaを探す。しかし、こちらに来てから胸の痛みがない。ストレスがないからだろうか? 普段けっこう面白いことを考えているのでマイクロカセットを使って録音してやろう。 金曜とあって道は混んでいる。 Norwalkからダウンタウンのリトルトーキョーまでは約30分、20マイル程の道のり。 いつも行くシャブシャブハウスは、日本人以外の人、特に中国人、ベトナム人に人気で、何時行ってもすぐには座ることができない。今日は前に20パーティ程待っており、(アメリカ人は本当に我慢強く待つ)1時間以上を覚悟していたが、1人だったので40分程で席に着くことが出来た。1年ぶりの味は格別。 10数年前、開店の日に入って、ビールを注文したら、「まだリカーライセンスがとれていないので出せない」と言われたことを思い出した。当時はアメリカ人はしゃぶしゃぶを知らず、日本人しか客がいなかったが、今ではあちこちにしゃぶしゃぶ専門店ができてポピュラーになってきている。 隣に座った老カップルは日本からの観光客らしい。 背が低く、太めの男性はとても忙しく鍋、野菜、肉、調味料、飲み物とせわしく右腕を動かすので、こちらに当たりまくる。日本人は当たっても謝らない人が多く、マナーが非常に悪いので、こういう場所で一緒になるのは嫌いだ。 モーテルに帰るとまだ9時前であったが、ベッドに横になると同時に強烈な睡魔が襲ってきた。テレビをつけたまま、眠ってしまった。 |
テレビから流れ出した、あの聞き慣れたTim Burtonの映画"Nightmare before Christmas"のテーマ音楽でやっと目がさめた。 昨夜は風呂に入る間もなく寝込んでしまった。 まだ、こちらに来て1日だと言うのに日本語の表現がおかしい。どうもリセットのスイッチは簡単に入るようだ。いつだったか日本でパーティがあった時、へべれけに酔って突然、英語モードのスイッチが入ってしまって相手かまわず英語で喋りまくっていたことがあったけど。それ以来友人からは、「あいつはアメリカ人だ!」と言われている。 リサイクラーで見た86年ウエストファリアはソールドアウト、85年はエアコンが付いていない。 連絡がとれたので午後に行くことにした。 モーテルはネットに繋がる環境にないが、スターバックで出来ることを思い出し、ガーディナーの店に行くことにする。 インターネット接続は無料であると思っていたら、そうではなかった。 iBookのエアーエクスプレスカードの設定を変更するだけで簡単にスタバのホームページに繋がったが、カードでの支払い入力が必要で、進めている内にメーリングアドレスを入力しろと来た。しかし、マイクの住所にしたので覚えていない。そうこうしている内に24hrプロモーショナルと画面にあったので、入っていくとどうもパスワード入力が必要らしい。 店員にキャッシュで買える$6のカードがあるかと聞くと、在庫がないと言う。ここでないのならと、店員に聞いたほかの店に行ってみると、どうも支払いはクレジットカードのみらしい。そこにあった"T-Mobile Hot Spot"のリーフレットをよく見ると、プロモーショナルコードらしき物があったので、これを入力すると24時間無料でインターネットに接続することができるとある。 要求されるままコードを入力した。先回と同じく連絡先住所を入力しろと来たので、ままよと、”カードと郵送先は違う”と言うところをクリックすると、難無く先に進んでしまった。苦労したが、これでスターバックホットスポットの会員になった。 メールはヤフーから見られる設定にしている。開いてみると2通しかなかった。メールを4通送付し、ニュースを見て早々に終了。 この1年程食べることが出来なかった吉野屋の牛丼を食べることにした。 BeefBowl-shrimp Combo $8.48を注文。ちょっと高いがチキンスープ、ドリンクが付いてくる。量が多いのでまあ、良いか? 今日は勝手知ったBellflowerのモーテル6に泊る。 (なぜ、モーテル6ばっかりに泊るっかって?ちゃんとした理由がある。ここはどこに泊っても、全米中にある、サービス、清潔度、値段の安さが同じ、予約無しで何時行っても部屋を取ることができるので、安心して泊ることができる) 前回と違って、パーキングする車にはナンバーが入った紙をダッシュに置くように言われた。セキュリティが厳しくなって良いことだ。 横のゴミ収集車の横に置いてあったマットレスは明らかに血痕の痕がある。 なにか事故があったに違いない。しかし、そのままにしておくとは無神経な。 午前中に連絡をつけたWestminsterの車を見に行くことにした。 聞いていた通り、フリーウエイからは簡単な道ですぐに分かった。家の前に車を置き、表にあった車を見ていたら、 中から住人が出てきて 「前に停めた車はオマエのものか?」 と、うさん臭そうに言ってきた。さっき名前を聞いていたので 「Tedか?Kennyだ。車を見に来た。」 と言うと、とたんに難しい顔を崩して招き入れてくれた。 庭に入って驚いたのには、年式違いのWestfaliaばかり6台もある。話を聞くとハワイにも住居があり、持って帰って売るのだと言う。潮気が強いハワイでは車は長く持たないのだろう。 ネットに新しく投稿されたLas Vegasの車のオーナーにやっと連絡がついた。 San Franciscoからドライブして、いろいろの事情で売ろうとしたらしい。もしここで売れなければ、San Franciscoまで帰って広告を出すと言う。値段が安く、コンディションもよさそうなので、これはどうしてもチェックし、良ければ買わないと。 「明日、午後に走っていて車を見たい」 と言うと、 「昼頃に確認の電話をしてほしい。先に来る人がどうも買ってくれそうなので、無駄足をさせたくない。」 と言われた。 パラマウントのスターバック店を探し出し、またメールチェック。 日の暮れも遅くなり、ガーデナーのLee's TOFUに行くことにした。 石鍋に入れた韓国風のマーボー豆腐みたいな物だが、辛くて美味しいのでこちらに来たらいつも食べることにしている。辛さがロー、ミディアム、ホット、ウルトラホットとあるのでいつもミディアムにしているが、どうも1年前とくらべて味が落ちている、どうしたんだろう。こちらの舌がおかしいのだろうか? モーテルに帰る。 やろうとした仕事は難他愛も無く放棄。バスタブに入り、テレビを見ている内に夢見心地で今日はこれでお休み。 |
1時間遅れている腕時計を信じて昨夜遅くまで起きていた。 朝6時ぐらいに起きると雨が降っている。凄い雨の音で目を覚ました記憶がある。これではスワップミートに行けないと思い寝直す。 9時頃、外を見ると日が射してきているので急遽行くことにした。 $4駐車場は高くなったのか?しかし入場料$8は高い。思った通り、普段の半分以下しか車の参加はない。 早々に出て近くのRVパーク事務所横の公衆電話からラスベガスのオーナー宅に電話すると 「今さっき売った」 とのこと。 良かった、良かった?電話確認しないで行かなくって良かった。ラスベガスまで75マイルで走っても片道5、6時間はかかる。 ここでRVを1カ月留めると$580かかるらしい。年金生活者は最低$1300ぐらいは国から出るのと、生活費が安いので、全米各地をキャンピングカーで回りRVパークに留めても生活できるのだろう。優雅だなあ。 昨日調べたVWのデーターは市街局番が818、805、858と北部が多いので、今日の宿泊は北のモーテル6と決めて出発したが、いっこうに見つからない。 フリーウエイ10、405、143、110、101と走り回ってもフリーウエイから何の看板も見つからない。 お腹がすいて来たので、リトルトーキョーに回って幸楽にいき昼食を取ることにした。ここのみそラーメンは30年程前初めて入った時に比べて味はほとんどかわってなく美味しい。 日曜日の通りは無料パーキングになる。 パーキングタワーの前に車を止めて角のスタバに行った。ここの建物はアーチビルディングの鉄骨を半分に切って、2つ並べたユニークな外観だ。やれるなら将来日本の事務所もこういう風にしてみたい。ネットからモーテル6の住所、地図を探し出しVan Nyceのモーテル6に2泊することにした。 旅行用のコンパクトな電熱クッカーを持ってこなかったのは失敗だ。 いくらアメリカ料理に慣れているとは言え、日本の料理を食わないと調子が悪い。おまけにモーテル6はマイクロウエーブオーブン、ホットウオーターのサービスがない。八百半で買ったライス、エッグ、豆腐のあんかけがけは冷たいまま食することになった。 下着、セーターをショッピングバッグに突っ込み、温水と洗剤を入れ、手を突っ込みかき回すと結構汚れていた。 下着はすぐ乾くだろうが、セーターは大変なので水を切ってから、車の助手席のシートにかけることにした。 ベンチュラの75VWは不在、留守電にメッセージを置く。 85VWは明日訪問すると伝えた。 尼崎の脱線事故で53名が死亡とTVのニュースが報じていた。車両がアパートに突っ込んだと言っている。 TVをつけたまま、また眠ってしまった。 |
胃が痛く、目を覚ました。 部屋のヒーターは強力で、つけると頭がボーとする。寒気を防ぐためジーンズを履いたままそのままベッドに潜り込んだ。 ガソリン$20を入れると、まるっきり空であった燃料計は3/4を示した。以前だったら$20で満タンになったはずだ。 75VWのオーナーと連絡が付いた。 Thousand Oakのアパートに住んでいるらしい。高級住宅街の住人が持っている車であれば、コンディションが良いはずだ。例によって数度道を間違ってやっと着いた。雑誌の写真ではきれいに写っていたが、実際の車は塗装がやつれ、ミラーがなく、テントには小さい穴が多く、シートの汚れ等汚い車だ。予想と外れることもある。 試乗してみると、エンジン、トランスとも悪くはなかった。 真直ぐ走るし、ブレーキを踏むとちゃんと止まる。新車に近い車に乗っている人は、「なんて当たり前のことを言っている」と思うかも知れないが、何しろ30年前の車なので、真直ぐ走らずハンドルがどちらかに取られたり、ギアが抜けたり、ぶるぶると震えたりブレーキが効かなかったり、ブレーキング時ハンドルを取られたりすることもある。エンジンを切って再始動してみると、少しむずかる感じがしたので、なにか問題がある。早々にさよならを言って別れる。 ベンチュラに向けて出発。 中途半端に聞いた地名のスペルはちゃんと確認もしなかったので、紙に書き写した地図もやはり間違った。 途中、昼に近いのでモールにあった小さい日本料理店に入った。 SUSHI BENTOとの店名。時間が早かったので「もう大丈夫?」と確認して入ったが、本当に寿司と弁当しかメニューにない。弁当は嫌いな物が多いので単品のShrimp Tempura Rollと味噌スープを頼んだ。味はまあまあ、こんな物だろう。最初日本人かと思ったが会話は韓国語だった。この頃中国料理、韓国料理は流行らないらしい。 道を探しているとスタバを見つけた。 この頃、どこにでもあるらしい。先ほどからお腹がグルグルと調子が悪かったので、ここぞと店内のトイレに飛び込む。スタバはネット、コーヒー、トイレの駆け込み寺か?店員に道を聞いてみると、反対の方向に進んでいた。 道に止めててあった車をじっくりと見てみた。 電話をしてから車を磨き、中をクリーンにしたらしい。しかし、小傷は多いし、エアコンも着いていない。この車で全米を回り20万マイルを走っていると言うし、エンジンをリビルトもやってないとの事で、エンジンは疲労しているだろう。これ以上のチェックは止めた。 ドライビング中、どうも左右の目の見え方が違っていることに気付いた。 それぞれ、片方ずつ目をつぶってみると左の視力が落ちている、それとも右の視力が極端に上がったのだろうか? モーテルに帰り、しばらくゆっくりとしたのち、73年ハイルーフのオーナーに電話をかけた。 携帯に繋がって相手の感度が悪いのか? 「お前の言ってることは分からない?」 「今、忙しいから五分後にかけ直せ!」と態度が悪い。 再度電話して明日の午前に行くことにしたが、概してこういう連中の車は汚く、ひどい車が多い。 ついつい、日本の習慣で靴下のまま絨毯の上を歩いていた。 靴下を脱いだら真っ黒だ。そうだ、こちらでは靴のまま絨毯の上を歩くんだった。靴下を脱いで歩き回り、タオルで足を拭くとこれも真っ黒。 iBookはプロセッサースピードが速いせいか、前のモデルでは決して回らなかったファンが動きだした。コストコで買ったMSの無線マウスは非常に快適だ。友だちに連絡してほしい人に買ってやろうか?$24は安い。 Ohioで21インチの降雪。フロリダでも華氏43度(℃にすると何度なんだろうか、とにかく寒いらしい)と全米で異常気象。 夏まで53日しかないのにとニュースキャスターが嘆いていた。 |
昨夜はバスタブに浸かったためか湿気で窓ガラスが水滴で一杯だった。 バッグ、スーツケースの中身をベッドの上にばらまくのは、寝た後、グチャグチャになって忘れ物の原因となる。これで何度物をなくしたことか。 9時頃にチェックアウト。Woodland に73VWを見に行く。 フリーウエイ101号はいつもながら大変な混雑だ。Topanga canyon の次の出口は”shoup”、 ”shop”と聞き間違った。よく発音が似ている。自分で書いた字を読めないとは情けない。おかげでまた道を間違った。 当たりをつけて入った道の奥に車があった。 車はほこりまみれ、くもの巣があちこちにかかっている。 しばらく外から車をチェックしているとシェビートラックに乗った細身のサングラスの男がやってきて 「Hi,Kenny!」 なんて。 妙に馴れ馴れしく言うのはアメリカ人の常としても、ちょっとおかしい。一見して軽そうな男だと分かったが、こちらの言葉を待たずに一方的に喋り捲った。 「先週、パームスプリングから女性がこの車を見に来た。」 「汚れているけど1週間前に始動させて走り回ったんだ。」 (1週間でこれだけ、ほこりと蜘蛛の巣が着くかよ!) 「流し、冷蔵庫、ベッドもある、こんな車見たことあるか?」 「$400でワンディペイントをさせたら、きれいな車になる!」 「信じられないだろうが、3年間で車を動かしたのは3回、キャンプをしたことはない、忙しいんだ!」 「なぜ売るんだって? この車でトレーラーを引っぱれないんだ、それで他の車を欲しいんだ。」 キーを捻ってもうんともすんとも言わない。 「バッテリーが上がっているので、オマエの車を後ろにつけて、バッテリーを繋いで始動させよう。」 仰せの通り、ジャンプコードでお互いの車のバッテリーを繋ぎ、こちらのレンタカーを始動させ、電圧をあげるためアクセルを踏み込んだ。数回クランクするとエンジンは始動したが、暫くしてから又ストップ。 「アイドリングが低すぎるんだ、もう一度やろう。」 今度は彼がアクセルを踏み込んだままにしているのでストップしない。 「ドライブをするから、助手席に座れ!」 と蜘蛛の巣が一杯のドアを開け座り込んだ。 後期の2リッターエンジンを積み換えている車は加速も良く威勢よく走り出した。しかし1/2マイル程走り、交差点の前でプスッと突然止まってしまった。バッテリーは完全に干上がっているのでキーを捻ってもぴたっとも動かない。 後続の車を数台止めて、バッテリーを使わせてもらうことを頼んだが全て断られている。(彼の風体では当然か?) 「Hey! Men! ここはWoodlandだぜ。」 「隣人に親切な上流階級の土地じゃあないか!」 「それがなんだ、たかがバッテリー接続を断るなんて」 「Kenny、信じられるか?」 と悪態をつく。 幸いインド系の老カップルが止まってくれた。ボンネットを開け、ジャンプコードを繋ぎキーを捻ると勢い良く回りだした。このカップルにお礼を言い、再び走り出した。 ガソリンを入れ、元の場所に戻って来た。エンジンを止めると、フロントのパークライトが点きっぱなしになっている。スイッチの故障らしい。これのせいでバッテリーが上がったのであろう。 「これにペイントをしたらもっと値打が上がる、$2000のペイントをして、内装をきれいにしたら高額で売れる!」 なんて言うので、 「それはないでしょう。」 と言うと。 「30年前のクラシックカーなんだぞ!欲しいやつには値打がある!」 なんて滅茶滅茶なことを言っている。 どうしても買ってほしい態度が見え見えだ。 帰りの405は交通事故で大渋滞。 反対車線の事故だが、アメリカ人は物見高いのか、事故現場で必ずゆっくりと走る。そのため反対車線も大渋滞。 スポーツ用品店SportMartを見つけた。 アルミ食器、クッカーと携帯燃料を買う。これでモーテル室内でラーメンを食べることができる。モーテル6はマイクロウエーブオーブン、ホットウオーターの施設がないのが欠点だ。しかし、大事な物を手に入れる事を忘れていた。たばこを吸わないのでライター、マッチを買うのを忘れた。どこかのリカーショップで探そうーと。 頭をたたいて、目から出る火花で火をつけるなんて受けない冗談を思い出したりもした。 |
7時に目が覚めるが、再び寝直し、9時半に起床する。 このモーテル6は大掛かりな改装をしている。今宿泊している259室は終わったばかりなのでカーペットも大変きれい。素足で歩き回っても少しも汚れない。散らかっているものを整理、デニーズへ朝食に行く。こちらに来ても日本と同じ習慣で動いているのがおかしい。 国境の町ティオワナの特集をテレビで見た。 一日何万台の車が通過する国境の検問所では密輸、不法入国は日常茶判事で検査官の苦労も大変。麻薬をガソリンタンク、スペアタイヤ、ボディの中にあるのをファイバースコープ、麻薬犬で探していた。人間はトラックのリヤデッキを切り抜いたり、とんでもないスペースに隠れたりでこうまでして入るのはよっぽど米国に魅力があり、高い金を払ってビザを偽造して入る事も出来ない人が多いのだろう。 スタバに移動、メールチェック、新しい情報を探したが、芳しくない。 このまま何もせずに日が経つのにいらだちを覚える。後でWestminster のTedに電話をしてあの85年VWの商談と将来の協力を話し合おう。 コストコに行った。 前回買ったMSのマウス、ラストサムライのDVDはもうない。いいなと思ったものがなくなるのは早い。ここではあるときに買わないと、後で悔やむ事になる。 昼食はLakewoodの吉野屋。 昼食時を外れているので混んではいない。BeefBowl とCold Teaを注文。ここはビーフが多く乗っている。店によって違うのかな、なんか得をした感じ。 Tedに電話をしたら、 「この車のタイトル(ピンクスリップ、車検証)は、Donate(寄贈)された車でSalvage Title(要するに廃車されている)しかないので輸出できるか心配だ。」 と言ってきた。 「思い起こしてみると、一度同様のケースで輸出した事があり、大丈夫だろう。しかし、明日船会社に連絡して、よければ商談を進めよう。」 と伝えた。 数年前、TedはWestern Air のSales Managerだったと言う。Western AirがDelta Airに買収されたので退職したのだろう。現在の仕事は車のレストア、販売である。特にVWのウエストファリアに知識があるので、これから強力な助けになるだろう。顔立ちはドイツ系であるので実直そうに見える。これから徐々に確かめ合って、よい協力関係が出来ればよい。 確か「ミツワスーパーマーケットは夜の8時半に閉まる」と思って8時前にモーテルを出た。 ここから10数分かかる。91から110に入りCursonで出るのが最短ルートのはず。パーキングには数台しか車が残ってないので、もしやと思ったら、セキュリティガードが 「もう閉まった」 と言う。 買い物をやめ、ミシマで夜食。この辺りでは比較的新しく出来た日本料理屋で、アメリカ人に迎合していない、銀座辺りで食べる料理と味は変わらない。値段も他の店と比べても高くもない。お勧めだ。 |
昨夜はほとんど裸で寝てしまった。 ユニクロのタイトボクサーパンツはLサイズにも関わらず金的を縛り上げる。ウエストサイズは80センチぐらいなのでちょうど良いが・・・。Tシャツはそろそろ匂ってきた。部屋のヒーターは最新モデルなので微調整が出来、風邪を引かない。裸で寝るのもよいものだ。 Tedに電話してUS Customの電話番号を調べてもらおうと思ったが不通。 1日ここの宿泊を延ばす。スタバに行ってメールチェック。ついでに船会社の電話番号を探した。こう言う時本当にグーグルは便利だ。 モーテルに帰り、部屋の電話から船会社に電話すると、違う場所につながったのでTomの電話番号を教えてもらった。2年ぶりだったがTomはこちらを覚えていた。 聞いてみると 「Titleなしで輸出は出来ない。」 と彼は断言したが。 数年前に同様のケースでやった事があるので、一度US Custom,Long Beachにて相談する事にする。 US Custom(税関)が入っているロングビーチの中心街にあるビルディングの位置は定かでなかったが、近くまで行ったら思い出した。 税関の係員は前とかわらずアンフレンドリーで高飛車である。 「この人が先だから、済んだらお前だ!」 としばらく待たされた。 税関制作の輸出マニュアルらしきものを渡され、 「Titleなしでは輸出は出来ません!」 と一言。 これ以上取りつく島もない。 Tomに再び電話をかけると、 「5月13日がカットオフなので、まだ2週間ちょっとある。"Title"の発行は2週間以内に出来る。」 と言ったので間に合う。 VWをサンフランシスコで陸送トラックに乗せ、5月13日までに通関をすればいいのだ。 しかし、New Arkにあった事務所はRichmondに移転したと言う。Tomは近くだと言ったが後で調べてみよう。 そろそろ、Denniesのアメリカン料理、PANDA EXPRESSのアメリカ風中華フアーストフードも飽きてきた。 昼食は麺類なぞ食いたいなと思ったが、モーテル6周辺にはどこにもない。仕方がないのでまたもPanda Express。ここは昼時もあるのだけど、値段が安いのでメキシコ人がいっぱい。近辺はメキシコ系の人間が多いところであり、不法入国したやつも多いのだろう、英語は通用語ではなく、スペイン語が飛び交う。 モーテル6のパーキングに戻るとハマーのリムジーンが止まっていた。 中を見ようとしたら、ドライバーの彼女らしき女性が名刺を差し出して、 「どお! リムジーンをチャーターしない?」 と怪しげに声をかけてきた。 「一晩いくらだい?」 「$159 プラス タックス、中を見る?」 見ると散らかって汚い。こんなのを見せるなんて! 「昨夜のパーティの後、まだ掃除してないの」 と彼女。 「彼が来るから話をして!」 と指差したところを見ると、映画に出てくるような、絵になるでかい黒人がこっちに向かってきた。 |
整理を手早くし、8時半にモーテル6を出る。 朝の混雑はひどいので、1時間と余裕を見た。 ガソリン$20を入れ満タンにし、Fox Rentacarへは9時半に到着した。 領収書を見ると$350とある。保険はミニマムにし、$130だったはずなのでこんなに高くなるとはおかしい。 カウンターに受け付けた男性がいたので、問いかけたところ、 「保険が数分遅れたので1日分$25よけいについている。これは直してやろう。しかし、ベーシックプランで保険がパックされているので仕方がない」 と。 これはどうも、最初の保険を聞かれたときに、いらないと言えば良かったものだ。後から後悔しても遅い。 Tedによると、 「あるゴールドビザ、マスター、アメリカンエクスプレスのカードにはレンタカーの保険がついているのでこの保険を省く事が出来る。」 と言う。 しばらくしてから、Tedが来た。 DMV(日本の陸運局にあたる、しかし個人の住所登録もするので市役所の役目もある)は終わったので、オークションに行く前に迎えにきたらしい。彼のメルセデスに乗せてもらった。20数年前の車にしては非常にクリーン、彼の几帳面、クリーンな性格がよくわかる。 アナハイムのオークションに行く。 飲酒運転で捕まった奴が、車をホールドされ、その保管料、罰金を払えないので手放し、チャリティオークションに出されるもので、程度の悪い車が多い。時に掘り出し物があって、目利きが見て少しの金を費やせば、非常に安い買い物の車となるものがあるので、Tedはしげしげと通っているらしい。 30台ほどパーキングにおいてある車は、どれもこれもちょっと曰くがありそうに、車体がへこんでいたり、下にオイルが漏れていたりしている車ばかり。 「あの車に目を付けてこれで3度目のオークション展示なのだが、未だにオークションに出されていない。今日は本当に出るらしい。先日は木の葉が屋根につもったまま、埃にまみれ、エンジンも動かなかったのが、今日は洗車され、エンジンも始動している。これでは入札の値段が上がる」 とぼやいていた。 「順番は最後の方なんだが、ここはずいぶんいい加減で、時には順番を狂わして、後の車が先にくる事もあり、油断がならない。友達の係員に、もし私がいなかったら入札して競り落としてくれと言って少し金をやる事にした。」 と言って、Tedの家に戻る事にした。 VWにナンバープレートをつけ、食器、車載工具、オイルとかを買うために走り回る事にした。 良いテストドライブになる。Tedは再びオークションに戻った。 エンジンは非常にスムーズで静かだ。シフトは固い。クラッチはもちろん滑っていない。水温も適温からピタッとも上にあがらない。サスペンションは固く、道路のつなぎ目もよく拾う。横風には弱いので時々ハンドルを取られる。これは仕方がない。エンジンが4000も回っていれば75マイル/時は出ている。これだけ出れば良い。エアコンがないので、カリフォルニアの直射日光が差し込むと室内はすぐに暑くなる。 Costcoに行き、車に乗せるものを買う。 あとバッテリー、オイル、寝袋は食事が済んでから再度来て買う事にする。これでも$185とずいぶん金を使っている。おふくろへのお土産がほとんどなのでしょうがない。 Firestone Blvdの巨大ショッピングモールへ行き、友達の店を訪ねようと思った。 この先にいつも行く日本料理店があるのだが、モールの入り口にビュッフェと書いてあった。 中を見ると、中華、アメリカン、寿司、食い放題(All you can eat )$5.90と目を引く看板がある。ビュッフェはなんと4列、メニューは100ほどある。座れる席は4000席ぐらいある巨大な店だ。麻婆豆腐、チャーハン、ビーフン、卵スープ、シューマイ、バナナ、エビの天ぷら、他色々と大きな皿に4回、スープボウルに2回おかわりした。後々人に見せるとき、食事の写真を撮ろうとするのだが、いつも食べてから気がつき、うまく行ったためしがない。もうこれ以上お腹に入らないほど詰め込んでしまった。 むっむっむ、しかし、苦しい。 友達の店があったはずのところに行くと、店が閉まっていて、店舗募集の看板が張ってあった。 場所を間違ったかと思って、他も回ったがこの場所に間違いない。残念ながら、うまく行かなかったのだろう。彼らはパキスタンからアメリカに来て、自動車塗装をしていた。どういう訳か汚れる職種から高級紳士服の店をショッピングモールに出すと大流行りし、あちこちのモールに9店舗も出すほど大きくなった。塗装屋のときは誰に対しても頭が低かったのに、高級紳士服屋になってから、車はポルシェターボ、住まいはダウンタウンの高級アパート、頭は後ろにふんぞり返るようになり、人になにかと教えを垂れるようになっていた。人間変われば変わるもんだ。しかし、兄弟は意見の違いからある日、袂を分かち経営を別にしたら両者とも落日のように落ち込んでいった。こちらは自分の事で精一杯に生きているのに、いつも彼らの事は心配であった。 「車は快調。問題は何もなかった。」と言いたかった。 が、道路をわたり終えるところに深い溝があった。 車はバンプし、アクセルペダルを踏む足が離れて、次に踏んでもエンジンが吹き上がらなくなってしまった。 後ろに数台車が着いていたが、慌てず急がず、勢いで右に寄せて足下を見ると、ペダルがレバーからはなれて、まるっきりフリーになっていた。 ペダル裏のくぼみにレバーを押し込み修理完了。 コストコに行き、バッテリー、寝袋、トランシーバー、オイル2ケース、パラソルを買ったら結構高く$215にもなった。 今日は金曜日、時間も帰宅時間近くの午後5時頃なので、605は最高の交通マヒ。 Cursonから405の分岐まで2マイルを30分以上もかかってしまった。左2車線は405に入るため整然と並んでのろのろと動いているのだが、ここでも先に走って左に割り込む車があるのは日本と同じ。Beach Blvdを上に上がると、Auto Bacsという大きいオートパーツショップが出来ている。VWに積み込む工具を探しにいったのだが、何やら、雰囲気が日本のオートバックスにそっくり、中に陳列している商品も日本語のものも多い。これは日本の資本が入った店に間違いないと気づいたのはずいぶん後だった。 |
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